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左: IOX-AROSA (©IOX-AROSA) / 右: スイスのアローザ (©アローザ観光局)
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スイスのアローザ (©アローザ観光局)
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富山県南砺市 (©旅々なんと)
南砺市 ― アローザ(1991年)
中部地方 | 南砺市
姉妹都市
二つのスキーリゾートの宣伝戦略が、どのようにして地球の反対側にある二つの山村の姉妹提携に変わったのでしょうか。
富山県の中心

南砺市の庄川 (©旅々なんと)
能登半島の付け根にある富山県の南砺市は豊かな伝統とのどかな環境に恵まれた中規模の市です。1,400年の歴史を持つ「こきりこ節」の響きが今でも聞ける五箇山合掌造集落で世界的に有名なこの地域には、自然のままの風景があります。豊富な森林や、冬季には3メートルもの雪に覆われる高山まである南砺市は、冒険家や探検家、特にウインタースポーツ愛好家にとって、他にはない理想の場所です。

南砺市の五箇山集落 (©旅々なんと)

南砺市の大門川 (©旅々なんと)
完璧なパートナー
1990年代初めに南砺市で大規模なスキーリゾートの建設が始まりました。当時はまだウインタースポーツの主な旅行先として知られていなかったため、市の関係者はプロジェクトの評判を高める必要があると感じました。そこで、冬の雰囲気を醸し出すような魅力的な名前を持つヨーロッパのスキーリゾートと友好提携を結ぶ案が採用されました。

IOX-AROSA (©IOX-AROSA)

IOX-AROSA (©IOX-AROSA)
多くの候補地を検討した結果、スイス東部のアローザ村が選ばれ、その後1991年9月8日に両自治体は姉妹都市協定を締結しました。その3か月後、南砺市にスキーとハイキングのリゾート施設が開業し、「IOX-AROSA」と命名されました。
グラウビュンデン州の知られざる名所

ラングヴィーザー橋 (©アローザ観光局)
なぜアローザだったのでしょうか。「ハイジのふるさと」グラウビュンデン州の標高約1,800メートルにある人口3千人にも満たない辺境のロマンチックな村は、1877年以来、その澄み切った空気のおかげでアルプスの保養地としてよく知られています。現在でも、村へのアクセスはクールからのレーティッシュ鉄道か、365を超える曲がりくねったカーブや数か所のトンネルを通って車で行くしかありません。

アローザのオーバーゼー (©アローザ観光局)
壮大なヴァイスホルン(2,653メートル)など印象的な高峰に周りを囲まれたアローザのスキーリゾートは、60キロメートルを超えるスキー場や国内屈指の息をのむような景色を誇ります。夏の間でも、地元の人たちは野生のリスを眺めながらハイキングをしたり、ウンターゼー湖のきれいな水で泳いだりして楽しんでいます。

アローザのヴァルサートレッフェン (©アローザ観光局)
スキーのパートナーから友人へ
南砺市とアローザの人たちは姉妹都市協定の中で、お互いに相手のスキーリゾートを広報し、訪問団や人材、観光やスキーに関する情報や資料を交換することを約束しています。

2016年: アローザの訪問団が南砺市へ (©アローザ観光局)
協定は締結から5年ごとに更新され続け、最近では2016年6月に南砺市の田中幹夫市長とアローザ観光局のクリスチャン・メネット会長によって更新されました。スキーリゾートの他にも、両自治体の間には長期的な真の友情が芽生えています。アローザと南砺市はほぼ年に一度は相手を訪問することになっていますが、これはほとんどの姉妹都市よりずっと高い頻度です。

2006年: 姉妹都市協定の更新 (©アローザ観光局)

2008年: 南砺市の訪問団がアローザへ (©南砺市)
ですから覚えておいてください。次回IOX-AROSAに行って「ハイジ」や「ヨーデル」と名付けられたスキー場や施設に巡り合ったら、遥か遠くの小さなスイスの村で誰かがあなたのことを考えているにちがいありません。

2016年: アローザの訪問団が南砺市へ (©アローザ観光局)
