• 左: ローザンヌのオリンピック・ミュージアム / 右: 札幌オリンピックミュージアム
  • (©札幌オリンピックミュージアム)
  • ローザンヌのオリンピック・ミュージアム (©国際オリンピック委員会/Lydie-Nesvadba)

札幌オリンピックミュージアム

北海道 | 札幌市

オリンピック運動の発祥地を発見し、ミュージアムを訪れる、札幌とローザンヌへの旅にあなたをご案内いたします!

北海道の忘れられない冬

1972年札幌冬季オリンピック大会のポスター (©国際オリンピック委員会)

札幌に暮らす多くの人とって、1972年の冬季オリンピックは歴史的なイベントでした。アジアで開催された初の冬季オリンピックであったこと以外に、その32年前に実は開催が予定されていながらも、戦争によって時期尚早に中止となったこの名誉ある大会の、この地での開催がついに実現された年でした。国際的にも大成功として絶賛された11日間にわたる競技会には、日本からは90名の競技者が参加し、日本としては初となった冬季オリンピックでの金メダルの獲得とともに幕を閉じました。それから半世紀経った今でも、大倉山ジャンプ競技場のふもとにある、札幌オリンピック・ミュージアム(Sapporo Olympic Museum)を訪れれば、オリンピックの興奮を追体験することができます。1972年のオリンピックはもちろんのこと、ノルディック・スキーのチャンピオンシップや、冬季ユニバーシアードに関する貴重な資料が膨大な数収蔵されているため、ウィンター・スポーツの世界に双方向式で浸ることができます。

(©札幌オリンピックミュージアム)

(©札幌オリンピックミュージアム)

(©札幌オリンピックミュージアム)

(©札幌オリンピックミュージアム)

(©札幌オリンピックミュージアム)

でも、歴史上開催されたその他すべてのオリンピックについて知りたい場合は?色々なことについてもっと詳しく知りたいという熱烈なスポーツ・ファンが、世界で最も象徴的なこの大会の過去・現在・未来について知ることができる、そんな博物館が100年間にわたりオリンピック運動の本部である、スイスの中規模都市ローザンヌ(Switzerland)にあります。

オリンピックの首都、ローザンヌ

近代オリンピックの提唱者、ピエール・ド・クーベルタン男爵

1915年、クーベルタン男爵ピエール・ド・フレディ(1863-1937) は国際オリンピック委員会(IOC)の本部として、ローザンヌ(Lausanne)を選びました。 「オリンピック精神は、ローザンヌで感じる独立した誇り高きムードの中で前進せねばならない、自由への誓いを見出すであろう」と、生涯の大半をこのスイスの都市で過ごし、オリンピックを近代に蘇らせた男爵は宣言しました。ヴォー州の州都であるこの都市は、活気にあふれた大学の町かつコスモポリタン都市であり、スポーツや文化が尊重されていることから、クーベルタン男爵の選択は、明らかにオリンピックの価値観に合致したものでした。

ローザンヌの国際オリンピック委員会本部

IOC設立の100周年を記念し、IOC会長であるフアン・アントニオ・サマランチ氏の指揮の下、1994年6月23日にローザンヌはオリンピックの首都に昇格しました。以来ローザンヌは、何年にもわたりその地位にふさわしい政策の開発に取り組んできたことで、スポーツの行政首都と呼ぶにふさわしい都市となりました。中でも特に現在はMaison du Sport Internationalに設けられている、国際的なスポーツ連盟のネットワークの継続的な拡大を促進しています。

古代ギリシャのロドスのレオニダスから「ゆづ」まで

ローザンヌのオリンピック・ミュージアム (©国際オリンピック委員会/Lydie-Nesvadba)

オリンピック博物館(The Olympic Museum)は、国々を結び付けるというスポーツの精神を反映し、ローザンヌのウシーという地区に1993年に開館しました。2013年に改装され、ジュネーブ湖という絶景のロケーションにあるこの建物では1,500以上もの文書や映像、また古代ギリシャから近代までに及ぶ貴重品のコレクションを呼び物とした、双方向式の展示が行われています。さらに、オリンピックに関するものとしては、世界最大の情報センターです。

ローザンヌのオリンピック・ミュージアム (©国際オリンピック委員会)

ローザンヌのオリンピック・ミュージアム (©国際オリンピック委員会)

ローザンヌのオリンピック・ミュージアムにある、1998年の長野冬季五輪で使用された聖火トーチ (©国際オリンピック委員会)

ローザンヌのオリンピック・ミュージアム (©国際オリンピック委員会)

2018年6月、フィギュアスケートで2回のオリンピック・チャンピオンに輝いた羽生結弦選手は、2018年のピョンヤン冬季オリンピックで自身が着用していた手袋を、同博物館に寄贈しました。2021年東京オリンピック・パラリンピックやローザンヌで開催(!)される2020冬季ユース・オリンピック(2020 Winter Youth Olympics)で、日本やスイスの選手が勝利を収めた暁には、このオリンピック博物館にさらに新たな記念展示物が登場することでしょう。

ローザンヌのオリンピック・ミュージアム (©国際オリンピック委員会)

2020年にローザンヌで会いましょう! (©国際オリンピック委員会)