• (©2011 by パープルパンプキンズ / CC BY-SA 3.0)

福島市(2021年ホストタウン)

東北地方 | 福島市

日本にとって最も重要なイベントへの期待が高まる中、福島市は風評を払拭し、新たなステージへ向けて積極的にスイスとパートナーを組んでいます。

復興を加速

地域を象徴する吾妻山の麓に位置する福島市は東北地方への玄関口です。約29万人の人口を持つ福島市は、同名の県の政治経済の中心地であり、主要な観光地でもあります。自然あふれる温泉、自家栽培のジューシーなフルーツ、花と山そして四季折々の美しい風景は、福島市が持つ魅力のほんの一例です。

(©福島市)

しかし、2011年3月11日に東北地方の太平洋岸で発生した大規模な地震は、福島第一原子力発電所のみならず県全体のイメージも崩しました。福島市は現在、安全で環境にやさしいエネルギーを指向し、2021年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて風評を払拭しようとしており、現在、2011年以来継続的に支援を行ってきた国、スイスとパートナーを組んでいます。

パートナーシップと友情

2015年:アーク・ノヴァ、福島市へ! (©アーク・ノヴァ)

東北地方の被災地の救難と復旧(特に宮城県女川町地域医療センター)、そして長期的な復興を支援するため、スイス国民は何十億円もの義援金を寄付しました。さらに福島の復興を支援するため、2013年8月にスイスの時計メーカー、ブライトリングが協賛してエアアクロバットショーが開催され、スイスと福島市の関係は大きく前進しました。これに続いて、福島市でスカイスポーツ国際交流フェスティバルや、世界的に有名なルツェルン音楽祭のアーク・ノヴァ(空気で膨らませる優雅なコンサートホール)などのプロジェクトも実施されました。

2017年:当時世界一周ツアー中だったブライトリングDC-3のパイロットたちが福島市に短期滞在 (©ブライトリング)

スイスと福島市の絆をさらに強いものとするべく、福島市はスイスへホストタウンの登録申請をし、2016年12月9日にスイスにとって2番目のホストタウンとして登録されました。2017年から2018年にかけて、ふくしまスカイパークでウィリアム・テルのレリーフが披露されたり、楽しいスイス・フェスタや有名なスイス人音楽家のコンサートが開かれるなど、福島市ではスイスに関する一連のイベントが開催されています。これからオリンピック大会に向けて、もっと楽しいことが待っています!

2017年9月:小林市長、内堀知事、パロ大使出席の下で開催された、不屈の精神で知られるスイスの国民的英雄ウィリアム・テルのレリーフ除幕式 (©福島市秘書課)

スイスが町にやってくる

2021年東京オリンピック・パラリンピック競技大会以前から大会期間中にかけて、東京以外の住民と諸外国、来日するオリンピックチームの間で教育ならびにスポーツ面の交流を促進することを目指して、日本政府は2016年にホストタウン事業を立ち上げました。事前キャンプ、ショーケース、講演、ワークショップ、フェスティバルが福島市全域で開催され、スイス人選手と地元住民が出会い、交流し、2021年以降も続く新しい絆を生み出すユニークな機会を提供します。

青少年にスイスを知ってもらうため、2018年秋に在日スイス大使館は日本各地の学校を訪問し、福島市でも講演が行われました。 (©渡利小学校)

同様のイベントは日本国内の他の4か所、京都府大山崎町、大分市、富士市、つくば市でも同時期に開催されます。この特別なパートナーシップのおかげで、スイスと日本の友情は一層の活力と創造力を伴って2021年以降の時代を迎えます。